とくしまの青年・学生さんと「働き方についてみんなで考える」交流学習会が先ほど終了しました。
初めて参加の5人の青年を含め若者たちと共に、花岡さんが作ったとてもおいしいハヤシライスでお腹を起こし、関係者の協力を得て作成した資料などを紹介しました。
まず「徳島県内の直近の正規・非正規の雇用者数は?」との問いに、就業構造基本調査(総務省統計局)を報告。直近は2012年で、正規18万4400人、非正規9万3900人、実に徳島県内の労働者の33・7%が非正規です。5年に一度の調査ということで今年10月1日時点調査(公表は来年7月末ごろ)になるとのことですが、非正規の比率がさらに上がっていると思います。
また青年たちから「徳島県内の正規・非正規の賃金状況、職種ごとがあれば教えて」との問いに2015年分の民間給与実態統計調査(国税庁)で平均給与で見ると正規が484万9千円に対し、非正規は170万5千円と大きな格差が依然としてあります。2016年賃金構造基本調査(厚労省)により雇用形態別賃金などを報告しましたが、いずれも都道府県別はありません。
ただ正規・非正規の区分ではありませんが、2016年賃金構造基本調査より都道府県・性別・おもな産業別賃金を報告し、さらに東京と徳島の最低賃金の状況と1500円目指す取り組みなども報告しました。
そして20年間で日本経済社会に生まれた3つの特徴的変化(富裕層への富の集中、中間層の疲弊、貧困層の拡大)に対し、党が「4つの改革」の提案も述べました。
読みごたえがあった「正社員消滅」(竹信三恵子さん著)の内容も紹介しました。
花岡さんからも「埼玉で人並みの生活、月50万円必要 県労連調査」の報道とネットの指摘なども述べられました。
青年たちから「なぜ女性の賃金がこんなに低いの」、「自分の勤めていた職場では、同じ仕事をしながら正規と非正規にはっきりとした差別があって、悩んだ」、「報告を聞いてなるほどと理解できた。これからどう取り組むかを考えたいです」、「医療職種と福祉の職種の賃金格差をどうしたらいいんでしょうか」、「分断により統治をはねのけ、共同を目指す取り組みをどう進めたらいいの」、「月50万円考えされられます」などなど様々な意見が出され、とても実りのある学習会でした。若者たちは元気です。